EFTをより効果的に行うために

EFT を成功させるためのコツ

以下はEFT をやっていく中でうまくいく時にやっていることです。

EFT を成功させるためには しつこく、繰り返し、リピートして、SUD が0になるまで、セットアップやリマインダーを変えながら、しつこく、繰り返し、リピートしておこないます。

問題を限定された事柄に分解する。問題の塊を分解して、絡まった糸(意図)をほぐして解決していく。

身体的な反応をセットアップやリマインダーに組み込んでいく。

問題に対して主観的な態度で臨む。

自分自身(あるいはクライアント)を受け入れる。

効果測定

効果測定は常に行ってください。

どうなったらうまくいっているか?
・ その問題が気にならなくなる。
・ どうでもよくなる。
・ 事実は変わらないが受け取り方が変わった。
・ その問題に縛られていない。
・ SUD が0になっている。
・ 手放せる。
・ 思い出せない。
・ 記憶があいまいになる。
・ 先に進める。など

結果のテスト(重要)

現在の感情を調べる。

・ リマインダーに使っていた言葉など、キーワードを言ってみて、とくに何の感情も起きないかどうか

未来の状態を想定してみる。
・ もし問題の状況になったらどうなりますか?
・ その状況に入り込んでみます。イメージするのとは違います。

どこかが反対していないかを調べる。
・ 問題が解決しました。身体のどこかのパート(部分)が、何か嫌な感じがしないかチェックします。

結果をテストするときは、問題が概ね解消したと判断したときにのみ行うようにします。

次のような質問をしてみます。

『もし問題の状況になったらどうなりますか?』
『今まで問題だと思っていたことを思い出してください。何か違いますか?』
『身体のどこかで、なにか違和感がしないかチェックしてみてください。』

テストはイメージではなくて、その状況に入り込んで感じてみることが重要です。
イメージだけだと頭の中だけで処理してしまい、テストにならない場合があります。

EFTの心因的問題へのアプローチ

物事の裏には意図がある

物事には裏と表があります。
表は目に見えるもの、裏には目に見えないもの、意図があります。
例えば、表に『痩せたい』という部分があったとしたら、その裏には、『痩せたい、痩せてキレイに見られたい』とあるとします。
でも、 『痩せたい、痩せてキレイに見られたい』の裏には、『食べたい、おいしい』という他の意図もあります。
どちらが自分にメリットがあるかで、行動が変えられるかが決まります。
これを二次的利得といいます。

問題を探そう(明確化)

心の問題は多岐に渡る場合が多いです。最初のうちは、それほど大きくない問題からはじめて、EFT の効果を確かめてみましょう。
慣れてきたら、自分の中で大きな問題にアプローチしてみます。その問題が解決すると回りにある感情も同時に解放されてしまうことがあります。そう、まるで森の中で大きな木を倒したときに、周りの木が一緒に倒れるように、です。

問題を分解する

問題をゴチャッとした塊としてとらえている方が多いようです。具体的な事柄に分解してみると問題はもっと簡単になります。

NewImage.png

大きな問題を限定された事柄に分解する。

EFTのシーケンス

EFTのシーケンス

タッピングポイント

EFTタッピングポイント

1. 眉頭
2. 目の横
3. 眼の下
4. 鼻の下
5. あご
6. 鎖骨
7. 脇の下(胸の横辺り)
8. 胸下
9. 親指
10. 人差し指
11. 中指
12. 小指
13. 空手チョップポイント

上記は初期のもので、のちに頭頂部が追加されている。

タッピング自体にはあまり根拠はないようで、時期や教える人によって増えたり減ったりしています。

リマインダー

ツボを叩きながら言う、ネガティブなキーワードのことを言います。セットアップ
フレーズで『×××です。そういう自分を深く受け入れて深く愛します』と言っていたら、『×××』の部分がそれに該当します。
問題に集中するために使う言葉であり、多くはセットアップフレーズの前半部分のネガティブなフレーズを使う。
問題を思い出すフレーズであれば、セットアップフレーズに含まれていなくてもよい。
シーケンスを実行中に、自分の内側から出てくる(言いたい)言葉をそのままリマインダーとして採用しても良い。

リマインダーの作り方

リマインダーは問題自体を思い出せる言葉であれば何でも構いません。

セットアップフレーズの前半部分を単語を使うことが多いです。また、タッピングしながら叩いていると、途中で変えたくなる場合がありますが、根本の問題から離れないのであれば、言いたいように変更しながら言って構いません。

例えは、次のセットアップフレーズでは、リマインダーはどうなるでしょうか。

セットアップフレーズ

『彼(彼女)の私を見下した態度や、理解のない考え方は許せない。その許せない気持ちを私自身が深く受け入れて、自分自身を深く愛します。』

リマインダー

見下された。理解されない。許せない。腹立たしい。ぶん殴ってやりたい。

こんな風になります。

EFTのセットアップフレーズの作り方とコツ

セットアップフレーズの作り方

【事実+受け入れる】が基本型です。

バリエーションや発展系はありますが、基本だけ押さえてもらえれば、まず問題はありませんので、何でも当てはめて今あるネガティブな状態をポジティブに言ってみましょう。
○○○の部分はアファーメーションにもなります。

【事実】と感じている。そんな 自分自身を深く受け入れます。
【事実】と感じている。その気持ちを持っている自分自身を深く愛します。

セットアップフレーズは具体的な方が効果的です。

事実の部分は、自分がどう感じているかを具体的に言うことが大切です。

セットアップフレーズのコツ

1.感情があるとき
様々な感情があるときにこんな風にセットアップフレーズを使ってみましょう。

『私は○○という感情を持っています。その感情を持っている自分を深く受け入
れて、自分自身を深く愛します。』

○○の部分を具体的に宣言してください。例えば、『Aさんにされた仕打ちは許せなくて絶対に許せない』という感じです。

2.信念があるとき

様々な信念があるときにこんな風にセットアップフレーズを使ってみましょう。

『私は○○という信念を持っています。その信念を信じている自分を深く受け入
れて、自分自身を深く愛します。』

○○の部分を具体的に宣言してください。

例えば、『親からグズだといわれて育ってきて、そう信じてきた』という感じです。
日本語的にはちょっと調整 してみてください。
ここでは信念は事実かどうかはどうでもいいです。
信念によって本来のあなたが制限されているのであれば、是非やってみましょう。

3.思考があるとき

EFT では比較的不得意とされているケースのようですが、このようにセットアップするとググッと利きます。

EFT は体感がある場合、利きやすいのですが、頭の中で思考している場合、あま
り体感が出ない場合があります。
それは思考だけがネガティブであって体はそれを感じていない場合です。

そんなときはこんな風にセットアップフレーズを使ってみます。
『私は○○という思考を強く持っています。その思考を持っている自分を深く受け入れて、自分自身を深く愛します。』

これだけでグッとSUD が下がることがわかると思います。

こんな時はうまくいっていない。

セットアップフレーズを使うときは心理的逆転(理性では解決したいけれど、別の部分で解決したくない場合)を解除する場合によく使いますが、SUD が1 程度
しか下がらない場合、セットアップフレーズが的外れだったりする場合があります。
思考の問題なのに、感情としてセットアップしているときなどがそうです。

そんなときはセットアップフレーズを適切に変えてみてください。

EFT をうまく行うコツは、問題を具体的にする、セットアップフレーズを調整する、繰り返すなどをしつこく行うことです。

EFTベーシックレシピ

EFT ベーシックレシピ の流れ

EFT ベーシックレシピ の流れ、これは基本なので覚えてください。

1. 問題を具体的にする。
2. SUD を測る。
3. セットアップを行う。
4. タッピングシーケンスを実行する。
5. 9 ガミュートを行う。
6. タッピングシーケンスを実行する。
7. SUD を確認する。0 であれば終了する。
8. SUD が0 でない場合は、セットアップやリマインダーを調整して再度実行する。SUDが0 になるまで繰り返す。

基本はこの流れになります。

セットアップとは

1.セットアップのためのポイント

圧痛点または、空手チョップポイントを刺激しながら、セットアップフーズを言います。約40%のケースで心理的逆転が起こる場合があるので、セットアップを行ってエネルギー極性を正常に戻す。

NewImage.png

圧痛点:腕の付け根の押すと他より痛いところ(青)
空手チョップポイント(赤)

2.セットアップフーズ

EFTで比較的よく使うフレーズの一つで、『×××だけど、○○○』といういい方をします。これはネガティブだけれども、ポジティブという言葉になっていれば基本形はOKです。

「○○という問題があるけれども、「自分自身を」完全に深く受け入れます」
「○○さんが許せないという感情があるけれども、「自分自身を深く受け入れます」
『○○さんが許せないけれども、深く受け入れます』とは言いづらい