EFTで核となる問題を探す質問や方法。

質問方法

多くの場合、本当の問題とは別の現象として問題が表出することがあります。問題の核を探すことは、芸術的な技術です。

そして、それは誰でも経験や知識とともに習得可能です。

質問は無意識に介入する強力な手段です。

質問には、曖昧にすることによって、相手に曖昧な部分を補わせることで、無意識レベルに介入する方法と、普段、当たり前になりすぎていることを、切り分けたり、削除されているものを復活させたり、ゆがんでいるとらえ方を元に戻したりして、真実を得る質問があります。また、前提(本人が信じて疑わないこと)を変えることで新しい見方を得る質問も有効です。

「もし、もっと深い感情的な事柄があるとしたら、それは何だと思いますか?」

「もし、再度、人生を生き直すことができるとしたら、どんな出来事あるいは人を、そこから消したいですか?」

※注
このあたりの質問法についてはNLPで使われている質問に過ぎません。しかし、このタイプの質問では本質的な問題にたどり着くまでに時間が掛かりすぎます。最新のエモーションフリーEFTでは本人の知らない問題も見つけることができます。

言葉の真意

人が普段使っている言葉には、その人の経験や価値観から、独自の意味が負荷されている場合があります。

例えば、結婚したいのに、結婚できない人がいました。

結婚の言葉の裏には別の意味がありました。

結婚=自由がない

自由がないというのは比較的避けたい状況だと思いますが、その人は自由がなくなることを恐れて結婚になりかけると自ら状況を壊してしまうことを繰り返していました。

人の行動は、頭の思考で決まります。

何気なく考えていること、その時使った言葉の真意で、結果が変わってきます。

言葉の真意を探す方法

信念めいたものがあれば、それが現実化することがあります。

EFTではそのあたりを探す方法や考え方がありますが、ちょっと効果として弱いです。

そこで私の方で別の方法を考えて、誰でも深く調べる方法を用意しています。

EFTではありませんが、線の思考法、こころマップという手法がそれに当たります。

エモーションフリーEFTの手法と組み合わせると、問題の根本を探り出すことができます。

EFTはどんなことに使えるの?

あらゆることにEFT を使いましょう。

何かの道具が必要と言うこともありません。ちょっとの時間でできます。

効果があるかどうかはやってみないと分かりませんが、何にでも試してみてください。

不安 / 交通事故 / 退屈 / うつ / 悲しみ / 罪の意識 / 頭痛 / 生理痛 / 不眠症 / 制限された信念 / 失恋 / 身体的痛み / パニック障害 / 恥ずかしさ / 緊張 / どもり / ストレス / 自信喪失 / 性的虐待 / スポーツの上達 / トラウマ / PTSD / 戦争の記憶 / 依存症 etc

恐怖症(対人恐怖症 / 歯科恐怖症 / 動物恐怖症 / 虫恐怖症 / 先端恐怖症 / 乗り物恐怖症 / 高所恐怖症 / 水恐怖症 / その他恐怖症)

ちょっと変わったところだと、催眠暗示の解除に使うことができました。ネットの一部で流行っていた好きな気持ちにさせるような催眠もEFTを使うことで解除できます。

失恋を引きずっているケースの多くは、知らず知らずに好きだと思い込んでいる自己暗示によって、その人以外を見ることをできなくなっているときに起こります。

恋愛中に、気持ちの確認をされるときにそれは入ります。

例えば、『私のこと好き?』なんて聞かれる場合です。彼氏彼女にそんなことを聞かれると、どうしても『うん』と肯定するしかありません。
否定したら終わってしまいますからね。

本人の気持ちにかかわらず、こんなやりとりを続けていると、心理学で言う認知的不協和という現象が起こります。
気持ちよりも意思表示した方が優先されます。

結果として、分かれる頃には『その人だけが好き』なんて気持ちになっている場合があります。

実際に、失恋を引きずって、半分ストーカーになりかけていた人も、EFT一発で、どうでもよくなっています(実績値)。

全てのケースで同じようになるとは思っていませんが、方法を知ってチャレンジするのはそんなに大変なことではありません。

感情を解放できずに抱えているとどんどん苦しくなって、良くない行動に発展します。

ぜひ、どんなことにもEFTを使ってみてください。もしかしたら、グッと楽になるかも知れません。

EFTで身体的問題に対処する

身体的問題

身体的問題とは、胃痛、頭痛、ムカムカ、精神的な問題などの問題が身体に出ている場合です。

以下のようなものを見ていきます。
・ 痛みの場所
・ 痛みの感じ
・ 痛みの温度
・ 痛みの範囲
・ 痛みのSUD

そういったものを感じながら観ていきます。理由がわからなくても、嫌な感じがする場合があります。そんなときは、身体上に現れる感じについてEFT を行いましょう。

身体的な言葉

心は身体と繋がっています。
上手く言葉にならないときは、体に表れた感覚をベースに言葉を組み立てていきます。
身体感覚を解放できると問題が解放されている場合があります。
胸の奥がズキズキする、など。

そういったものをセットアップフレーズ、リマインダーに組み込んでいきます。

身体的な問題の取扱い方

  • 多くの身体的な病気は、感情面から生じているという重要なコンセプト。
    身体的な問題は感情に関係していることが多く、EFT をすることで身体的な問題も解消、軽減することが多い。

  • 症状を厳密に特定することの有効性。
    症状を厳密に特定することで問題を具体的に絞り込んでいくことが可能です。

  • 痛みの追跡が役立つケース。
    身体的な症状がEFT で消えないときの、感情的な原因があると仮定して質問するときは、

  • 具体的に行う。
    痛みの場所、痛みの具合、痛みのSUD など。

  • さらに具体的に表現する。
    どんな風に痛いか?

などを聞いていきます。そして、その感覚に感情があるとしたら、何だと思いますか?
その感覚があることに対して、何を感じますか?
解消を妨げている感情的な問題が、あるとしたら、それは何だと思いますか?

その感覚をどういう感情だと、本人が感じているのかを聞いていきます。

※私たちが行うのは、医療行為ではありません。診断や投薬に関するアドバイス、医療的な措置ではないので、絶対にしてはいけません。医師でないものが、そのような行為をすることは法律で禁止されています。

EFTの拡張的テクニック

EFT のショートカット(8ヶ所)

ショートカットポイント

EFTのショートカットポイント

1. 頭頂部
2. 眉頭
3. 目の横
4. 眼の下
5. 鼻の下
6. あご
7. 鎖骨
8. 脇の下(胸の横辺り)

ムービートラウマテクニック

ムービートラウマテクニック

まずその出来事にタイトルをつける。

タイトルをつけて、そのタイトルを聞いて出てくる感情についてまずEFT をする。

映画を見ているようにその出来事にEFT をしていく。

感情のピークに向けて映写を続け、ちょっとでも感情があがったらそこで止めてEFT でSUD を下げる。

そして、また最初から上映していく。この繰り返して、ゆっくりと確実に感情を下げていく。

内なる平和の手順

人間はどうしても感情があります。

良い意味で持っていた方がいいものもありますが、持っていると悪影響があるものについてはこの手順で解放していきます。

1. 自分で思い出せる限りの不快な出来事をリストアップします。数百項目は出てくると思います。
2. 毎日、それを少しずつEFT で、解放していきます。

あなたのタッピングポイント

通常のタッピングポイントのうち、自分にとって効きがいいポイントというのがあります。

変化が多いポイントがあれば、積極的にそこを使いましょう。

1か所でもいいし、複数の組み合わせでもかまいません。

・ 眼の下、鎖骨、脇の下など

ティアレス・トラウマ・テクニック

クライアントを泣かさないテクニックです。

1. トラウマを決める。
2. 場面を想像せずに、SUD を推測する。
3. EFT を行う。
4. 推測のSUD が0-3 になるまで続ける。
5. 場面を想像する。
6. 残っている感情にEFT を行う。

痛みを追いかける

感情的な問題を思い浮かべる、あるいは感情的な問題を言葉にしてみると、身体的に何かを感じることがあります。その感覚に対してEFT を行います。
身体的な感覚を解決することで、感情的な問題が癒されることがあります。
感覚は場所を変化したり、感覚が変わることがある(フェルトシフト)。
そのときは感情的な問題も変化しています。

問題がひどく曖昧なときや、理性的に認識できないとき、身体感覚を使ってアプローチをする場合があります。

※フォーカシング的なアプローチ
フォーカシングは、ユージン・ジェンドリンが作った心理療法で40 年以上の歴史のあるものです。多くの心理療法やセラピーに取り入れられています。

問題に忍び寄る

1. 全体的にEFT を行う。
2. 身体的なSUD を測る。
3. 全体的にタッピングする。
以下のような言葉をセットアップフレーズにして、行う。
『その感覚を感じている。その感覚を感じている自分を、深く愛し受け入れます。』
4. 問題の外殻を取る。
5. 少しずつ問題の中心に向かう。
6. 全体的にタッピング→具体的にタッピングと切り替えていく。

代理タップ

誰かになったつもりで、EFT をすることを代理タッピングと言います。
遠隔地の家族や友人が感情的、信念的に困っているときは、積極的にEFT で代理タッピングしましょう。
その際に、許可を得る必要はありません。なぜなら、EFT は元の状態に戻すだけだからです。

EFTがうまく行かないときの対処法

セットアップを少し変える。

まだ問題が残っている場合、セットアップを変えることで効果が上がる場合があります。
・ フレーズを変える。
・ 1 回目のセットアップのフレーズを少し変えてみる。
・ シーケンス中に思い出したフレーズを入れてみる。
・ 変化した問題の捉え方をフレーズに入れてみる。
・ フレーズをより具体的な内容にしてみる。
・ 表現方法を変える。
・ 3 回以上、繰り返す。
・ 感情をより込めて言ってみる(叫ぶなど)。
・ 大きな声で言う。もっと大きな声で言う。
・ より受け入れることを宣言する(自分を深く愛し受け入れます)。

EFT がうまくいかない主な理由

・ エネルギーの逆転。
・ トキシンがある。
・ 追加ポイントが必要。
・ セットアップが有効でない。
・ 手順を端折りすぎている。
・ 具体的でない問題(曖昧すぎる)。
・ 実は思考だけの問題。
・ 場所が悪い(場のエネルギーが悪い)。
・ 大きすぎる問題をいきなりやっている。
・ etc

EFT の効果が薄いときの対処法

・ 具体的にセットアップする。
・ 場所を変える(気分も変わる)
・ 問題を分解する。
・ フルセットのタッピングをする。
・ 何度もEFTを使う。
・ EFTに否定的な考えがあれば、先にそれに対して行う。
・ その問題を身体的に感じてEFT をしてみる。

強烈に現れる感情について

度を越した強烈な感情

・ 問題によっては強烈に現れる場合がある。
・ 具体的に思いだすことで強い感情が現れる可能性もある。

対処法

・ 感情が落ち着くまでタッピングを続ける。
・ 一度掘り起こしてしまったら、落ち着くまで続ける。途中で放置しない。
・ 自分で取り扱えないと感じたら、専門家に任せる。